人前で話すのは(というか人と話すのは)苦手意識が強いけど、1対1で何かを教えるのはわりと得意寄りだと思う。
思えば学生時代からカテキョをしてて生徒さんにも親御さんにも好評だったし、パソコン講師をしてた時も特に高齢者の方に好評だったし、職業訓練の講師をしていた時も受講者さんに好評でお手紙をいただいたりもした。そして今メンタル的に難しい状況にある方が就職に向けて通所される就労移行支援施設の職業指導員をさせていただいている。(実力などないのに偉そうなことを言って)感謝していただいたりしている。
話すということに強いコンプレックスを抱いている割には、人に教えているなと今振り返ってびっくりした。
「教える」ために努力するのが好きだ。資料を作ったり問題を考えたりして彼らの実力と彼らが身につけたいことの間に橋を掛けることはわくわくする。教えるということは翻訳のようなものだと思う。私が知っている言語(時には数学の公式、時には色彩の心理)を相手の言語に言い換える。
それがハマった時、急に言葉が通じるようになる。やってて良かったなと思う。
私は今たくさんの人の前で、講義をすることになっている。次2回目だけど1回目はとてもひどかった。受ける人ひとりひとりのことを私は知らなかったし、体裁を整えることに腐心してしまった。
それでも終わった後に質問くださる方が多くいて励まされた。
少なくとも私は相手のことを知ることから「教える」が始まるんだな。ひとりひとりの顔を見て話したい。